「………っ…………ぅ……」
ヴィーナの右脚が膝受けに乗る。そして左脚、女はその時に少しだけ抵抗感があるのに気がついただろう。
受け入れたといっても恥じらいが無意識に両脚が上げられることを拒絶した。
しかしながら大した抵抗ではなく、ヴィーナはカメラの前でM字開脚を晒すことになる。
それだけでなく下着が切り刻まれやがて、誰にも見せたことのない秘部が露わとなった。
「…………………」
ヴィーナは自分の性欲に振り回される者や性へ価値観が低い者が心から嫌いだ。
だからこそハニートラップはほとんど使わないし、経験が少ないためヴィーナ自身上手くないと自負している。
標的への嫌悪感にヴィーナが耐えきれなくなり、ベッドに入る前に標的の喉にナイフが刺さっていることがほとんどだ。
「…………っ…!?」
女が取り出したそれは淫具、であるのだがヴィーナには拷問具にしか見えなかった。
これを、今何か塗られている此処に入れる。信じられない。想像もつかない。
得体の知れないものへの恐怖がヴィーナを支配するが、やめてくれなんて乞うことは絶対にしない。この女に完全に屈服することだけは絶対に。