歯を食いしばり痛みに耐えようとした
だが、やはり体内にダイレクトに流されてしまってはどうしようもできないのだろう
やがてヴィーナは装置の停止を懇願しはじめる
「ふふっ、止めてと言われて止めるわけがないじゃないですか?」
うっとりとした表情でクレアが返す
そう、いつ見ても筋肉を激しく痙攣させて声にならない声で苦悶の歌を歌いながら
電流で苦しむ女性の反応を見るのは気持ちいい
いつもより多少電流の強さを落としてはいるもののそれは今回も変わらない
……とは言え、正直彼女の精神力は正直すごいと思う
今までの大半の少女は電流を流されて数秒も立たないうちに「止めて」と懇願した
ヴィーナの懇願が始まったのはそれよりはずっと遅かった
だが、ヴィーナの歌声に耳をすませ、エレクトリックダンスを楽しんで数分
はっとヴィーナの異変に気付く
彼女の瞳が焦点を失いはじめていることに
……気を失うぐらいならいい、だがこんなところで殺したり、ダメにしてしまっては今回は困るのだ
モニターの向こうにたくさん居るはずのペニスを大きくし、射精のタイミングを待ちわびている
スナッフムービー初心者の青少年たちにはもっと淫靡な処刑のほうがいい
インキュバスと性交するように淫靡で快感に狂う残酷な死に方を……
やむなくヴィーナの状態を確認した後、装置の電源を落とす
彼女に相応しい処刑器具は最初から別に決めている
それに、彼女には直接的な痛みではなく性の快楽のほうが苦しみとなるらしい
ならば命を奪うのに「あの道具」を使うのはとてもお似合いだ
「ふふ、少し休んでくださいな?」
ゆっくりとヴィーナに語りかけるクレア
「ヴィーナさんの最期を飾るのはこんなものじゃない、他にとっておきのモノがあるんですよね」
クレアはそう言ってキャスターから不思議な道具を取り出した
リボルバー式の拳銃の先に男性のペニスを模した細身のディルドを取り付けた器具
次に行う最期の責めにヴィーナがまともに反応を返せるよう
彼女の体力が戻るまでの数分間の休憩時間……その間、顔の近くでじっくりと見せつける
「そろそろ良い頃合いでしょうか〜
ヴィーナさん、終わらせてあげますね……いいえ、終わらせてみせてくださいな」
休憩時間は終わり
クレアはにっこりと微笑んで言葉をかけた