最近、少し男性のことを意識することが増えてきました
学校で男の子と偶然ぶつかった時とか、電車の中でスーツ姿の男性と触れ合った時
そういう時にドキッとすることは前からありましたけどこの頃それが多くなったんです
でも触れなければ大丈夫。そう思っていました
その甘い考えが変わったのは、お腹が痛くて公園のトイレに駆け込んだ時です
きちんと女性用を選んで個室に入った私はそこにある物を見て驚きました
悲鳴を上げそうにもなりましたけど、それは何とか堪えました
和式の便器のそばに置いてあったのは成人向けの雑誌です
しかもページは広げられていて、大人の女性が服をはだけた状態で写っていました
片方のページではアソコを大胆に広げていて、反対のページでは口を開いて誘っています
とても扇情的で、煽り文も過激で、目を背けたくなるような物でした
でもそこにあったのは、それだけじゃありません
雑誌にはなんと白い液体が振りかけられていたんです
まだ乾いてなくて、ついさっき出されたばかりのように見えました
誰かがここでそういう事をしたんだとすぐにピンと来ました
あまり人通りの多くない道に面した公園ですし、公園自体にも人の姿は殆どありません
きっと女性用だとわかってて忍び込んで、辱める為にやったんでしょう
もしかしたら、公園に残ってて私が入ったのを見て笑ってるかもしれません
でもその時の私は、誰がやったかとか、残ってて襲ってくるんじゃないかとは考えませんでした
白い液体が放つ香りに惹かれていたんです
独特な匂いを嗅いでいるだけで、胸の奥が熱くなってグラグラ煮え立つようでした
精液を見たのも匂いを嗅いだのもその時が初めてでした
その一回だけで、あっという間に虜になってしまったみたいです
男性に対しての興味が一気に湧くのを感じます

私はお腹が痛かったのも忘れ、すぐトイレを出て急いで家に帰りました
そして男性に会える手段を見つけるために、パソコンで一から調べ始めました
一緒にお散歩するだけというサイトもありましたが、それではきっと私は満たされません
色々と調べた上で辿り着いたのは、援助交際での出会いを目的とした掲示板です
同じようなサイトは幾つかありましたが、そこを選んだのは勘です
なんとなく雰囲気が合いそうとか、そんな理由でした
最寄り駅は流石に避けて、隣の駅とそれから3サイズ、年齢を書き込んで投稿します
まだ子供と見られて相手にされないんじゃないかという不安もありました
でも杞憂だったようですぐにお誘いが来ました
しかも複数で、これには困りました
とりあえず一度触れ合うだけ。そう考えていましたので
何度も繰り返してのめり込んだりするのは怖いです
一時の好奇心を満たすだけでいいんです
悩んだ末に相良さんという人にお返事を出して会う約束をしました
これも勘でしたけど、返ってきた文章を見る限りでは優しそうな人で一安心しました

そして約束をした日
場所は指定してもらった駅前です
学校と自宅とのちょうど中間の駅で、向かいやすかったですけど少しビックリもしました
その時の格好は学校の制服そのままでした
服の指定はされませんでしたけど、援交では制服を指定されることが多いという体験談も目にしましたので
駅の周辺はあまり治安が良くないようで少し身構えます
この駅を指定したということはこの辺に住んでいる方なのでしょうか
緊張と高揚と不安を混ぜ合わせたような不思議な気持ちで待ち合わせ場所に着きました

「はじめまして、相良さん♪」

お相手の方は先に着いていました
簡単な外見は聞いていたのですぐに見つけて挨拶します
聞いていた通り背が高くて、日焼けした体も逞しくてしっかりしている素敵な男性です
それからお話しながらホテルに移動するんですけど、冗談を言ったりとても楽しくお話しできました
歩いてる途中、不良の方が相良さんを見て顔を下げるのも印象的でした
私みたいなまだ小さい子がホテルに入れるのか不安でしたが、特に注意されることなくお部屋まで辿り着きます
なんだかトントン拍子に進んでいて緊張が大分解れた気がします
一緒にお部屋に入った時、私がリラックスしていることに相良さんも気付いたかも知れません