>>517
「蓮花.....お姉さん?」
(距離をとる蓮花を見つめる)
(気がつけば、周囲はさらに暗くなり、もはや何処が壁だかすらわからなくなっている)
「私は何もしてないよ?」
(少女は蓮花の問いに首を降る)
「私は、多分、蓮花お姉さんのいう妖.....魔?とかいうのとは違うよ」
(少女の瞳が怪しく光る)
(すると、突然、蓮花の刀がその場で何物かに捕まれたかのように動かなくなる)
「私は、この世界の、この星のものじゃない」
(不可視の手が蓮花の体を掴んでいく)
「私は、私達は、私ははははは」
(暗闇に浮かぶ少女はまるで壊れたかのように声をつむぎ)
「蓮花お姉さんは私と、私達と同じかな?」
(その声と同時に、まるで床が無くなったかのように、体が下に落ちていく)
「確かめよう、確かめよう」
(そして落ちていく中、少女は暗闇に立ったまま蓮花を眺めている)



(そして突如、周囲が蛸や軟体動物を思わせるような肉壁に代わり、蓮花の体が同じヌメヌメとして柔らかい床に叩きつけられる)