>>541
「当然でしょう。……!?」
(ひきつった笑顔のまま声に応じる。)
(その横を斬撃が走り抜けた)
(見えなかった。その事実に愕然とする。)

「……どういう……。」
(周囲の大気からエネルギーを獲得する霊珠)
(それを応用して周囲の人や霊の思念、そういうったものを吸収しているというのか?)
(相手の言葉をがそのままの意味なら、まずい。)
(早くこのことをみんなにつたえないと――!)
(その考えに至った瞬間壁に叩きつけられていた。)

「……がっ……!」
(カウンターを取る暇もない。)
(見えない。)
(それに頭を壁に打ち付けられて脳が揺れ思考もままならない)
(常人なら致命傷でもこの程度の傷はなんともない。)

「くっ……そ……あ……が……っ……」
(首が締まる。息が出来ない。衝撃で手も足も動かない、まずい。)
(死にはしないが意識がなくなるのはまずい)
(早くこのことを外の仲間に――)