>>544
「ぐあっ……」
(強烈な衝撃を股に受けて仰け反る。)
(意識は戻ったが頭は以前朦朧としている。)
(確実に理解できたのは敗北したという事。)
(初めての経験。悔しいがこれが最初で最後らしい)

「……殺せばいい。」
(血の混じった唾を吐きかける。)
(その相手が自分の顔というのが妙に気に食わないおぞましい。)
(同じ顔にそれが付いていると思うとぞっとする)
(口に強引に入れてきたらかみちぎってやるとその強気な瞳が告げている。)
(屈辱だ。最高に苦々しい。悔しい。)

「……貴様……。」
(この妖魔は私の身体の情報をすべて持っている)
(つまり何をすれば私が屈辱を感じるのか”知っている”のではないか……?)
(その上でいたぶっている……?つまり……どう責めればいいのかも……。)