「んっ……ふぅっ……ん……」
(3度目に射精される頃には抵抗するそぶりもなく精液を飲み下してしまっていた。)
(それでも相手に向ける敵意は残っていた。)
(言葉を向けられて無言で壮絶に睨み付ける。)
「……ご褒美だと……?なっ!?これは……」
(淫紋。話に聞いたことはあるが見るのは初めてだ。無論自分の体に刻まれることも。)
(淫魔が人間を下僕にする際によく使われると効く。)
(様々な種類があるが共通してあるのは性感の増強、そして一定条件による定着だろう。)
「なっやめっ……っ!……ひぎっ……♪」
(軽く触れられただけで性感が一気に開いたようだった。)
(それだけでなく身体が熱く火照り、身体が切ない。)
(自らアソコを触ろうとする手を辛うじて自制する。)
「きさまっ……きさまあぁあ……」
(蕩けつつある表情でそれでも睨み付ける。)
(余りの屈辱と絶望と快楽で声が震える。)
(辛うじて絶頂は食い止めているが、刺激がないからだ。)
(絶頂を求めて手が蠢くが意志の力で押さえつけている。それだけだ。)
(今度はもう体のどこを触られても絶頂するし、それを避ける術はない。)
(絶望的に詰んでいる。逃げることも防ぐことも、そして耐えることも出来ない責めをただ待つしかない。)