床にはいくつかのヒビが入り今にも崩れそうなその校舎に魔物が巣食っているという情報が入っていた
それは、とある少女の霊珠を手に入れるための妖魔の準備であると言われていて、それが彼女の耳にも入っている
「そう……さて、いらっしゃいな、霊珠を持つ少女よ」
そういって、魔物は廃校の奥でその少女を待ち構えていた
外見はもはや人であって人ではないもの
体中にキノコが生えてその皮膚を隠しているような存在だ。
にもかかわらず、理性は存在しているようで、その目標が来るのを待ち遠しにしている。
「まぁ、来なければこちらから仕掛けるだけ……と、来たようですね」
そう言って、魔物はその少女の来訪を喜んでいた。
【それではこんな感じでよろしくお願いします】