「はは、先ほどと比べるとそよ風みたいですね」
その風の術はまるで意味などなかった。少なくても2、3匹のヒルはつぶされたがそれだけだ。
それどころか魔の気を吸った分だけ体が熱く、肌が快感に敏感になっていくだろう。
「はは、苦しくなるだけですよ」

そこへ一匹のヒルが落ちて彼女のむき出しになった肌へと触れる。
だが、その感触は明らかに異常だった。いや、感触自体は普通なのだが、這われた瞬間に彼女の快感神経が一期に突き動かされたような感覚だ。
「どうですか? こんな気持ち悪いものは」
さらに、二匹三匹と落ちてくる
落ちてきた何匹ものヒルがスーツの破れた部分から中へと入りこんで蠢いていく。
「まさかそれで気持ちよくなる淫乱な人じゃないと思いますが。一応ね」

性感帯でもなんでもない部分を這うが、今の彼女は明らかにおかしいかのようだ
全身の肌をクリトリス並みの快感感度にされたかのような
「ふふ、どうですか? 気分は」
何匹ものヒルが弱弱しく、這い、舐めて彼女の肌を刺激していっていた。