「おやおや、ずいぶんとお疲れのご様子ですね」
膝をついた状態で懐かしい声を掛ける。
彼女にとっては忘れもしないであろうあの妖魔の声。
それは、公園の中にいた

「涼しい顔をしてますね。もはや、あなたの体はどうしようもないレベルだと思ったのですが」
そういう妖魔の側にはいくつかの影があった
捕らわれている同僚の存在が
「観客がてら捕まえたこの人たちにあなたのことを聞いたら元気に妖魔を狩っていると聞くので」
「克服でもしたんでしょうか?」

そうすると、妖魔は再び彼女と対峙しようとする
「まぁ構いません。今日はあなたに忘れた種付けをしようと参上した次第です」
そうして、魔物はあの時と同じ鞭を構えると
「お覚悟願います」
彼女に向かって振るった