ふふ、最初は恥ずかしくとも、直に慣れるでしょう…
私も、信徒の前で貴女が私の夫だという言葉をひけらかそうとは思いませんので…
(まだ、あどけなさが残る伴侶と共に歩く道すがら)
(彼女の訴えを軽く受け流すような会話を楽しみつつ、信徒の集まる礼拝堂に向かい…)

本日はここで説を唱えるのですよ…久しぶりですね。
(着いた先は、ミサオと老神父が初めて出会ったあの教会)
(強い絆で結ばれ、夫婦となった今だからこそ一旦帰り立派になったミサオの姿を)
(見せようと、前々から思っていて…)

……………………………………………
…………………………………………
………………………………………

ふう、お疲れ様でした…ミサオ、懐かしかったでしょう?
(長々とした説教を終え、初めて事に及んだ休憩室…そのベッドにふたりで座って)

みなさんに成長した姿を見せることができましたか?
貴女を手元から離したくないと思うあまり、里帰りが遅くなってしまい申し訳ありませんでした…。
怒っていただいても、かまいません…
契を行ったとはいえ、定期的に帰りたいと願いたいならそれも許しましょう。

ただ…私のわがままを聞いていただけるのであれば、これからもずっと一緒に居ていただきたい。
神としてでなく一人の人間、老いた男の懺悔とこれからの願いです…
(契を得て夫婦になったからこそ全てを精算したかった、そんな老神父の賭けのような行いに)
(少女はどう答えるのか、目をつぶりながら審判の時を待ち続けていた…)

【私も、エピローグのためだけにこれほど長い文章を作ったのは久々なので試行錯誤をし】
【結果このような形になりました、最後の審判はミサオさんに任せますよ…】