わざとじゃないもん。っていうか、なにが「わざと」なわけ?ふふ。
(お構いなしにアイスを舐めとっていき)
……いいの?ぜんぶ食べちゃうわよ?
(先っぽを咥えながらにやりと笑った)
あん。
(手を掴まれ、特に抵抗もせずに促されるまま歩き出す)
……ふふ、いいよ。こっち。
(自分からも手を握り、自室へと案内する)
(礼拝堂から少し奥にある寄宿舎の、わずかな家具と簡素なベッドしかない清楚な部屋。)
(人目を憚りながらそこに二人で入ると、すぐに内側から鍵をかける)
本当は、最初から私が欲しかったのかしら?
迷える子羊さん。
(先程より大人びた、妖艶な声色。)