あ、……!
(部屋に入ると覚えのある妖しい香り。やはり今夜も神父の目的は以前と同じ…そう理解していても逃げることはできない)
神父、様………
(信徒との情交の動かぬ証拠、そして神父の前での痴態の数々――それを収められたカメラを見せられては、部屋から逃げ出すことはかなわない)
………んっ……!
(水気を含んだ長い髪と、そこに隠れた耳に触れられると反射的に肩をすくめ声を漏らしてしまう)
は…はい……。
……まだ「試練」って言うんですか…?こ、こんなの……神父様が、無理矢理……!
(言い淀みながら文句を垂れるが、従わないという選択肢は無い。)
……うぅ……
(渋々扉を閉め、ミサオ自ら鍵をかけた。)
は、ぃ……、………。
(小瓶に入れられた飴に顔を赤くし、あの夜を思い出しながら目を閉じ祈りを捧げ――)
(言いつけ通り小さく唇を開き、舌を少し出した)
【いえいえ、大丈夫ですよー!】