(彼女の一撃が大きな巨体を貫くがその瞬間に一気に弾き出る小蛞蝓)
なっ!
(思った時にはもう遅く、彼女の体に大量の体液が付着していた)
ちっ、何が劣化だ! あぐっ!
(振り向いた瞬間い体に大量の粘液の塊がぶつかった)
ふぐぅ! ちぃ、このぉ!
(褐色の肌も銀色の髪も汚らしい粘液にまみれている)
(まるで接着剤のようだ。力だけでは抜け出せず、ネバネバとしたねんえきが地面につなぎとめられていて)
くそぉ……こんなもので……
(ますます、媚薬が彼女の体を呼び覚ましていく)
(すべて妖魔の思い通りであった。そして、おそらくは次の行動も容易に想像がつく)
この程度でぇ!
(おそらくあと一回程度しか使えない天使の力を一気に解放して、粘液をある程度吹き飛ばす)
はぁ!
(途端にある程度の自由が取り戻すと、そのまま水路に飛び込む)
(そして、わずかな自由を取り戻した少女は、そのまま大蛞蝓へと剣を持って迫る)
はあああああああ!
(だが、その一太刀はギリギリ外れ、ナメクジが逃げるチャンスを生み出してしまって)