「なぁケンジ、いつものおっさんから今日の分貰ったんだけど、その時良いもの貰っちゃったよ」

「ん、なんだよいいものって」

人気の無いビルに入ってきたヤンチャそうな十歳くらいの少年が、先に何やら用意をしていた少年に楽しそうに声をかける

「これだよこれ、結構きく媚薬だってさ
いつものクスリと合わせるとすっげぇ効くんだって」

軟膏の入った小さな容器を見せる少年に、もう一人もへぇ、とその年に不釣り合いな笑みを浮かべる

「そっか、美穂お姉ちゃんもそろそろいい頃合いだし、それ使ってそろそろ始めちゃおうか」

「俺もそう思ってさ、そろそろ学校も終わる頃合いだし、美穂姉ちゃん探しにいこうぜ」

ビルで待っていた少年が空のペットボトルに受け取った包みの中身、白い粉と一緒に粉末のスポーツドリンクの元を入れて水を注ぐ
蓋をしてしっかりと振って中身を混ぜ合わせ、ペットボトルを鞄にしまう

「美穂姉ちゃん、クスリが切れて体が疼いてるだろうぜ」

「感度も相当上がってるだろうね」

互いにニヤニヤ笑みを浮かべ、二人はビルの外へと出る。
赤いシャツに青い帽子を被ったヤンチャそうな少年ケンジと、どこか大人しそうな印象を受ける眼鏡をかけた少年アキラ

二人は美穂の通う桜第三高校へと駆け足で向かった。

そして高校へと辿り着く途中、二人が使う調教場所のひとつ近くで僅かに調子の悪そうな美穂を見かけてゲスな笑みを浮かべると、すぐさま人懐こそうな笑みを浮かべ直して美穂へと駆け寄っていった

「美穂姉ちゃん!」

「美穂お姉ちゃん、学校終わったの?お疲れさま、いつものスポーツドリンクだよ」

美穂の左右へと素早く滑り込み、挨拶もそこそこにケンジが左腕に飛び付き、アキラが先ほど用意したペットボトルを差し出した


【初めはこんな感じで、それではよろしくお願いしましね】
【おやすみなさい】