…宮守さんも色々あったんだね。
今ハッキリ言われなくても、雰囲気から何かあるんじゃないかっていうのはなんとなくわかってたんだ。
(一度立ち止まると、自分の辛い過去を話しながら涙を流す年下の女の子を自分の胸に抱き寄せて頭を優しくなでながら言葉を続ける)
うん、大丈夫。
宮守さんにそういう過去があったとしてもそんな事で嫌いになんてならないよ。
わたしを信じて辛い過去を打ち明けてくれてありがとう。
ほら、もう泣かないで?
せっかくの温泉なんだから楽しい思い出にしようよ!
もう少しだから、行こう!
(人を信じる事が出来ずにいた少女に村の人達の中に人の過去でその人の価値を決めるような捻くれ者はいない事を伝え)
(自分も宮守さんを含めて誰かを裏切ったり差別するような事は絶対にしないと約束すれば人差し指で少女の涙を拭うといつもの笑顔を見せながら、相手の手をぎゅっと握り、もう一度歩き出していき)