はい、あの…………言い辛いんですけどやっぱり裸でいるっていうのは落ち着かなくて……
(刺青や傷跡の件から肌を露出させることにはどこか抵抗があり、湯船から上がると少し足早に更衣室へと向かっていく)
久しぶりの暖かい風呂……気持ちよかったな…………
(そう呟きながら身体を拭きあげると、ショーツとさらしを身に着けていく)
……?
(私が貴替えを始めるころにましろさんも更衣室へと入ってくるが、着替えることもなく裸で備え付けのベンチに仰向けになっていた)
身体くらいは拭かないと……
(そう言いかけたが彼女は目を瞑ってゆっくりと呼吸をしており、その雰囲気を邪魔するべきではないと考えて口を噤む)
……
(私はジーンズとシャツを着て、カーディガンを羽織るとましろさんの身体と脱いだ服とを交互に見る)
背丈は私と同じくらいなんだけどな……
(身体の特定の個所、俗にいう3サイズなどは色々な事情も重なって大きく異なっていた)
(浴場でも見ていたのだが集中して観察することはなかったため、自身との胸の大きさなどには差が開いて見えていた)
服の趣味も逆だしね
(そう聞こえないように独り言をつぶやきながら秋風を身で感じ、髪を乾かすために風の吹く方に腰をかける)