(宿屋、といっても普通ではない、所謂連れ込み宿と呼ばれる類の宿)
(街に幾つかある宿の中で、比較的高級な部類に入る、そんな宿屋の一室)
(簡素なテーブルセットの他には、大きなベッド程度しかない部屋)
(入口以外の二つの扉は、一方が脱衣所と風呂場、もう一方は厠につながっている)

…と、これが今回の儲け…で、いつも通り、折半な
(そう言って、部屋に設えられたテーブルの向かいに座るパートナーへ、それなりの大きさの革袋を差し出す)
(中には、一般家庭の二か月分の生活費程の金額が詰まっていて)
(革袋がテーブルの上で、ガシャリと重たそうな音が鳴る)

お前と冒険するようになってから、運が向いてきた感じだな…感謝してるぜ?
(そんな風に明るく笑みを浮かべると、おどけたようにウィンクして見せる)
(冒険が成功し、かなりの金を手に入れたことと)
(少し前に飲んだアルコールが影響しているのか、普段より陽気で、機嫌よさそうにしている)


【お待たせしました。こんな感じでいかがでしょうか】
【今夜もよろしくお願いします】