(千歳の反応に、さとるは満足そうな表情をしている)
(千歳はというと、自分の身体の反応にまだ少し戸惑っている部分があった)
(さとるの指が与えてくる感覚は嫌いではなく、むしろ気持ちが良いと思っている)
(でも今日の朝までには想像もしていなかった身体の変化に、まだ千歳の心が追い付いていない感じ)
んっ、んぅっ…お、おんな、のこ…ぉあふっ、ぅぅんっ!
(お尻を押されながら、さとるの言葉を聞いて小さく呟く)
(自分が女の子になっていく感覚が、だんだんと全身に回っていくような気持ちになる)
(結婚の儀式?が終わった後、さとるは千歳を隣に座らせた)
(ゲーム上で夫婦になったから、これからは2人で進めていくのだ)
(夫婦になって争う必要がなくなったから、これまでのようなゲームの進め方とは違う)
(むしろこれからは、さとると千歳の家族ごっこゲームみたいな感じかもしれない)
(千歳は自分の借金がなくなって、ゲームの内容はそんなに気にしていない)
(さとるの隣にちょこんと座って、ルーレットをじっと見つめている)
(そのルーレットは、赤ちゃんのマスを1つ通り過ぎる結果になった)
わわっ!?
(ボードを見つめていたから、さとるに抱き締められて驚く千歳)
(さとるは赤ちゃんマスに止まらなくて残念がっている)
あ、え、えっと…が、がんば…ろ?
(なんて言えばいいのか分からなくて、ちょっと声が上ずってしまう)
(でもさとるに下腹部を優しく撫でられると、嬉しいような恥ずかしいような気持ちが湧いてくる)
…赤、ちゃん…
(何でそんな気持ちになるのか分からなくて、赤い顔で俯く千歳)
(千歳の番がくると、さとるは立ち上がって台所へ行った)
…えいっ
(その間にルーレットを回すと、コマが止まったのは強盗のマス)
強盗…?
(マスの説明を見ていると、台所から戻ったさとるも隣で見てくる)
あ、さとるさん、ごめんなさい…へんなとこ、止まっちゃった…
(変なマスに止まった事を謝ろうとする千歳)
(でもさとるは千歳の耳元に口を近づけると、自分が強盗だと囁いてきた)
……ふ、ぇ…?
(何を言われたのか理解できなくて、瞳を見開いてさとるを見る千歳)
【うん、よろしくね!】
【ぼく今日も23時くらいまでお話しできるけど、さとるさんはどぉ?】