ふぅー食った食った…やっぱり祖母ちゃんの作った弁当は美味いな〜
さて、今どの辺だろ…? えっと、時計はっと…
(紺色のノースリーブのランニングシャツにデニム地の短パンという姿でローカル電車の座席に座り、食べ終わった弁当箱を膝に置くと、水筒の熱いお茶を飲んでほっと息を吐く)
(やはり山二つ越えた田舎にある祖父母の家に遊びに行った帰り途中で、目的地の駅まではまだまだ時間がかかりそうだった)
(脇に置いたリュックをゴソゴソ探って時計を取り出してみたが、超ローカルな鈍行列車なのであと2・3時間は余裕で掛かりそうだと分かり、少しげんなりしてしまう)
(過去に何度も通った事があるので幼くても一人旅は平気だったが、道中が退屈なのはどうしようもなかった)

はー退屈だぜ…持ってきた漫画は全部読んじゃったし…
他に誰か乗ってこねーかな…?
(独り言を呟きながら周りをキョロキョロ見回すが、両隣を含めた車両には誰も乗っておらず、窓から見える景色は田んぼや畑ばかりで、次の駅までも結構かかりそうだった)

うー、すまほでもあればなぁ…でも、かーちゃん絶対買ってくれないしなぁ…電波もあんまり届かないって言ってたし…
…もういいや、寝よっと…
………
(手に入る見込みも無い憧れのスマートフォンの事をしばらく考えていたが、やがてそれにも飽きてきて座席に背中を預け、ウトウトし始める)
(ゴトンゴトンと規則正しく揺れる車両に身を任せていると、食後という事もありたちまち眠気が襲ってきて…暫くするとすっかり寝入ってしまっていた)

【こんな感じかなー? じゃあしばらくの間よろしくな!】