(もともとは人の栄えていたであろうショッピングセンター、そこに鬼はいた)
人の手が入らなければこうも寂れていくのか……
(呟きながらスーパーであったスペースを歩き回り、手に持っていた杖を地面に何度か突く)
(杖で突かれた地面からは黒い瘴気が霜のように噴き出して足元を覆う)
……人か?
(研ぎ澄まされた聴覚に何者かの足音が聞こえてくる)
(鬼は木の幹のような手を摩り、足音の聞こえる方をじっと見つめる)
(相手が視認できる距離に近づくと自身から声をかける)
……ふむ、多くの経験を積んでいる者が来たようだな
ご機嫌よう
(軽い挨拶をするや否や即座に距離を詰めて肩に掴みかかる)
【メール欄の件ご指摘ありがとうございます。失礼しました】
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