>>193
(周囲に衝撃波を放つと妖魔の攻撃は一度止まるが即座に勢いは復活する)
(迫りくる妖魔の攻撃は時間が経つにつれて激しくなりとうとう正美の身体に手が届くようになる)
(最初の一撃は腹部に命中し、乳房より下の下腹部に爪が引っ掛かりシャツが音を立てて引き裂かれる)

そんなことをしている場合か……?

(鬼へ一撃を入れようとすると狼の異形が正美の下半身に一撃を入れる)

(そこからはもはや一方的な攻撃になっていた)
(正美の身体には傷一つ与えていないが衣服は的確に損傷していく)
(裾や太ももにあたる箇所は噛みちぎられ、穴がつくられるとそこから一気に広げられて瞬く間に強度の低い綿のローライズパンツは『履いている』というよりも身体に『まとわりついている』ような状態にされていく)
(シャツも同様で袖はあっという間に引きちぎられ、ボタンはすべて服を留めるという効果を果たせない状態にされていた)

(服だったモノを身体にまとい、ほとんど下着姿同然の状態にされると瘴気の影響がより一層強く感じ取られるようになる)
(足元に咲く彼岸花に正美の素足が触れると微弱な電流が走るような快感が訪れる)

随分といい恰好になった?

(もはや服とはいいがたいものを身体にまとう正美に鬼は近づく)
(鬼が近づくと霧雨も近づき、正美の身体にあの瘴気を濃縮した雨が再び降り注ぐだろう)