>>171
あら、琥珀さんのお母様も巫女なのね。
お父様からは武術ということは、八幡宮とかにお勤めだったのかしら?
(武家の守護神、八幡神。その社の数は稲荷神社に次いで全国2位)
(羨ましい限りだが、今のミズチと蛇神様が目指す先とはちょっとずれる)
そんな素養があったから、私たちの宴会に招かれたのね。

……羨ましい。

(ぽつりと、暗い一言)
うちは維新の時流に乗れなくて、戊辰戦争から大東亜戦争の間に社も土地もすべて失ったわ。
神様とお話しできる巫女も私が戦後初めてで、だから教えてくれる人は誰もいなかった。
力にあやかろうとする信者はたくさん寄ってきたけど、信用できないし。
(苦虫を囓ったような顔、露骨に不機嫌さを表に出す)
(ミズチの肌を這う墨汁で描いたような姿の蛇神様が、なだめるようにミズチのおでこの辺りを舐める)
だから、蛇神様と相談して、私たちなりの方法を探したの。
このお花見もそうだし、アイドル活動して事務所とファンクラブを作ったのもそう。
邪道だけど、これも蛇道、蛇の道よ……ぷっ、いまの面白い。
(暗い顔から一転、偶然のだじゃれで花がほころんだようなあ笑顔を見せる)
(ここまでの会話の中でも見せていなかった緩んだ表情)
(そして話題がころころと変わる)
そうだ。ねぇ、今度、琥珀さんのサークルを見学させて。
サークルだけじゃなくて、大学も。
まだ勉強は追いつかないけど、進路は色々と悩んでいるの。
いずれファンクラブが大きくなって、創価学会とか幸福の科学くらいに大きくなったときのために、経営学を学んだ方がいいのか。
それとも、失われた蛇神様の社や儀式とかを復元するために、考古学? とかに進んだ方がいいのか。
それとも、正道として一般的な神道学を学んだ方がいいのか。
(月明かりでキラキラと輝く髪の毛を指でぐしゃぐしゃして、うーんとうなると、)
(今度は子蛇たちがミズチの身体をよじ登って、慰めるように細い舌で頬を撫でる)
(動物学者が見たら卒倒しそうな光景。オカルトの世界、表に出してはならない隠された姿)
う〜ん……琥珀さんは、神職には進まないの?
(話を聞いた分では、琥珀の母親はお正月のアルバイトではなく、本職として神社に勤めていたのだろう)
(世襲するような神社の巫女ではないようだが、憧れの対象になりそうな親の職業だと思う)
(龍宮講との関わりがない神道関係者の話は貴重なので、ミズチは興味津々になる)

【前半部分へのレスはカットさせてもらいました】
【私も今月は忙しくなってしまい、ちゃんとロールの時間がとれなさそう】
【琥珀さんの連絡先を入手できたらミズチの目標達成かな?】
【置きレスでした】