(なにかが機械を軽く叩いた。それは上機嫌に振られる長い尾が、機材にあたった衝撃音である)
(鼻息が青子の顔面に吹き付けられる。絡み合う舌は、血の残り香を、彼女の、ヒトの舌に擦り付ける結果になるが、小難しいことを斟酌するまでの知能はこの獣にもなかった)

ぶふっ…ふう、ぐる……わ"ぅ……
(頭の奥に響くような音、「言葉の意味」を思考的に理解したわけではなかったが、喉を鳴らし、恭順を示すように高い声で鼻を鳴らす)
(この雌が自分を受け入れようとしているのがわかれば、殺意の色はなりを顰めていき、別のものが鎌首をもたげていく)
(露出した粘膜部が濡れた女の入り口に揉まれるたび、生殖器の硬さはなお増していく)

ぐるっ、…ぐるる、…ッッ! 
(耐えきれなかった。一息に腰を突き出し、どすん、と重たい体重が青子の子宮を揺さぶる)
(濡れた入り口をめいっぱいに押し広げ、半分も入らぬうちに子宮まで届いてしまうだろうが、肉の入り口にねじこむと、)
ふーっ…ぐる、…ぐるる、…ぅう……っ
(まるで腹の裏側から青子の体をもち上げるかのように起ち上がる剛直が、大きく脈動し、その子宮に獣の子種を流れ込ませた。)
(子宮奥を叩きながら注ぎ込まれ、あっという間に子宮内をたぷたぷに満たすそれ…)
(はじめての殺害のあとに、これもまたはじめての経験だったのだろう、なかば茫然自失に、無我夢中に青子の唇を舌を、顔を舐め回しながら、)
(腰が振りたくられはじめる。勢いよく襞をめくりあげ、子宮に細い穂先が幾度もぶつかる。随分と気に入ったようで、容赦のない獣の交尾が、女子としては長駆の青子を、まるで幼子のように玩弄しはじめる。)