(ある日、雅の耳に奇妙な噂が入ってきた)
(曰く、人を襲う妖怪の話だそうだ。話自体はありきたりで脚色も多くされたような話に聞こえるがこの話は実害が起きている話なのだという)
(外見は普通の衣料品店などに置いてある少女のマネキンなのだが、黄昏時から夜にかけて動き出しては人を襲い生気を吸い取って人として成り上がろうとしているそうだ)

人を襲って生気を吸い取り人に成り上がろうとしてるんだ……、意志を持ってる人形とはいえやり方が少し荒すぎるよね
うちに来てくれれば少なくとも悪名は響かさずに済んだのに

(武装用の人形を手入れしつつ雅は呟く)
(水色のボタンシャツに白いロングスカート、雅の白い肌には一切の汗など浮かんでいなかった)
(休日の夕暮れ時、場所は町はずれの古い倉庫、その中央に件のマネキンはたたずんでいた)
(すでに一人被害にあっているようで倉庫の片隅で気絶していた)

遅かったみたい……もう少し早く来てればね

(包帯を外し、武装用に改造した80p程度の大きさの西洋人形4体と陣形を組み、目の前にいるマネキンと対峙する)
(奇襲をかけ、人形によってマネキンを拘束させようとするがそれを察知したマネキンが即座に反応し動き出して距離を取る)

【怪異について考えていたら遅くなってしまいました、申し訳ありません】
【よろしくお願いします】