>>403
(黄昏市場は人間社会とできるだけ共生することを望む異形たちの場所だ)
(それ故に共生を脅かすような事件や噂には敏感であり、時には彼らが動いて対応する)

(今回の目標は少女のマネキン。現実と幻想の境界が曖昧になる黄昏時から動き出し、人を襲って生気を吸う)
(藍はすぐさま居場所を調べるべく動き、被害者が襲われたと言う場所から行動範囲を調べる)
(そこから割り出した町はずれの古い倉庫、広くはあるがどこの会社のものかも分からないダンボールが乱雑に積まれていた)

……雅ちゃん、だったかな?
そのマネキンは名付けても止まらないだろうね。
誰が作ったかは知らないけど、教育がなってないよ!

(既にマネキンと対峙していた雅の横をすり抜けるように前に出て、火縄銃型キーホルダーの引き金に指をかける)
(そうすればぬるりと黒塗りの火縄銃が飛び出て、藍の右手がそれを掴む)
(距離を取ろうとするマネキンへ向け引き金を引こうとするが――)

――奥に人!?まだ生きてる?

(マネキンが仕留めた後か、倉庫の奥にTシャツ姿の男性が倒れている)
(おそらくは夕涼みの散歩中に襲われたのだろう)
(ここから分かるのは、見た目からは想像もできないほど膂力があるということだ)

(暴発はしないよう引き金に指を伸ばした状態でかけ、藍を警戒するマネキンから距離を取りつつ男性に向かう)
(マネキンも藍の銃を見て警戒しているのか、先程からそれだけを首を向けて表情のない顔で見つめている)

雅ちゃん、気を付けて。
そいつはたぶん、ただの人形じゃない!

(男性は息をしており、寝ているようにすら思える)
(だが生気を吸い取られている以上、衰弱していることは間違いない)
(最近の暑さではこのまま放置すれば、身体をやられてしまうだろう)

【戦闘&救助開始!といったところで悪いんですが遅くなってきたので一旦停止してもよろしいでしょうか?】
【続きは20時〜23時からならいつでもOKですので……】