(先程戦った人形も今ではすっかり大人しく、ぴくりとも動かない)
(雅はやはり消耗が酷いようだ、補修した身体を動かす仕草もどこかぎこちない)
うん、分かったよ。おっとと……おんぶすればいいかな?
(藍へと倒れ込んできた雅の身体を優しく受け止め、しゃがんで背中に雅を乗せる)
(そして雅の両手を藍の肩に乗せて、両足をしっかりと手で保持してゆっくりと猫背で立ち上がった)
さてさて、雅ちゃんの身体は軽いねえ……本当にお人形さんみたいだよ。
(そうして西洋人形たちの案内で夜道を歩きはじめる)
(街灯がぽつりぽつりと道を照らすとはいえ、やや不安な明るさだ)
……雅ちゃん、ずっとこうやってきたの?
人形の修理とか、一人で?
(夜道を人形たちの導きで歩く中、藍は背負う雅に話しかける)
(それは夜の怖さを少しでも和らげるためでもあり、単純に雅のこれまでが気になったからでもあった)
(一人で人形たちを集め、修理し、操る)
(それがどれほど続いているのか、少し興味が沸いたのだ)
【分かりました!では〆に近づける感じで】