>>477
そうですね……今でも悠馬がどこかで生きてるんじゃないかって……そう信じたいですけどもういないなんて…………
(悲し気にそう答えてわたしはうつむいた)
それじゃあカフェですね、カフェはえっと…………
(目尻にたまっていた涙を拭うと少女をカフェへと案内する)
(彼女が行く場所を提案しなければ人気のない講堂や教室へ誘い出して口封じをする予定だったが、カフェに行くと提案されると自身の正体を多少なりとも知っているのではと考えた)
“考えすぎか……、一介の少女に気取られるほどボロは出していないはず”
(そう思考を終え、口封じの方法を新たに考える)

(椿の体は様々な生物の情報とそれぞれの肉体とが入り混じった混沌としたもので内面を構成していた)
(人間を主とはしているがそれを骨組みとして血肉は別の生物のモノで構成されており、その表面を再度『氷上 椿』という人間で覆っている……脆い部分は確かにあるがそれは到底人のものには見えないだろう)

……それで、わたしは悠馬とあれを最後にして会ってはいませんが何か亡くなる直前で変わったことなどしていませんでしたか?
(移動中にわたしは彼女に話しかける)
(道は確かにカフェへと続く道なのだが人目につかない箇所を選んで歩き、彼女がわたしの正体や不利になるようなことに気づけばすぐに襲撃できるよう警戒心を張り巡らせていた)
(周囲に人はおらず、監視カメラの類の設備もない……口封じをするには絶好の場所であった)
(ボイスレコーダーの可能性も視野に入れて当たり障りのないことを話しながら私は隙を窺っていた)

【そちら側の服装はどういった格好でしょうか? 私服、制服問わず詳細を教えてくれると嬉しいです】