>>479
……
(意気込んでいた理由なら大方予想はついていた)
(血流や呼吸のリズム、心拍数や体温など襲った当日の彼は他の日にあった時よりも乱れなどがあったように見えたからだ)
……ま、まぁ……ね……彼も高校生だったし、そういうことはちょっと早いと思ってたから……。
(今思えば精も搾り取ってから喰った方が良かったかと少し後悔をするが、当時は人の血に飢えていていつ崩壊が始まってもおかしくない状態だったことを考慮すると仕方がないと諦めた)
(彼女の語る思い出を聞きながら人通りの少ない道の方へと歩んでいく)
(並木道というよりも両側を木で覆われたような道を通り、聴覚と視覚を鋭くさせて周囲に誰もいないことを確認する)

ふぅ…………そろそろ良いかな……。
貴女から聞き出すことももう無いだろうし、私のことをこれ以上知られても困るからね。
(ぴたりと歩みを止めると振り返らずにそう話す)
…………自分からぼろを出したりはできるだけしないように気を付けてたんだけどあいつがそういうところで痕跡を残してるとは思わなかったなぁ。
それは失念してたよ。
(ため息交じりに俯くとキャスケットを目深に被る)
さて如月ちゃん、君には選択肢がある。
餌……いや、長井悠馬といった方が良かったかな? 彼に関わる全てのことを忘れて日常に戻るか、正義感に従って私を打倒すか。
今日はお腹が空いてるわけでもないからそう無暗に喰ったりはしないけど君がやる気なら私もやらせてもらうよ?
(そう話す私の両腕は既に赤いひび割れのようなものを起こして臨戦態勢を構えていた)
(キャスケットと黒髪の間から覗く赤い瞳は如月の動作を蛇のように見つめ、一つの動作も見逃そうとはしなかった)
さて、どうする?
(椿として装うのを止め、少女にそう問うた)

【ありがとうございます、それではその認識でさせていただきますね】
【置きレスにお借りしました】