>>96
(ギックゥ!)
(エロに貪欲と言われて思わず心臓が高鳴る)
(両性具有である琥珀であるが、心情としては女寄りである)
(では完全に女かと言えば間違いだ。時折、男性としての欲求がこみ上げるし)
(男の心情も実感として理解できる。思春期の頃は、非常に悩んだ)
(男としても女としても半端者。どちらにも成り切れない者)
(好きな男子に愛されたい一方で、好きな女の子を愛したいと思う心と身体)

なな、何をおっしゃいますか。
僕、僕は、えっと、いえ、別に貴方に魅力がないわけではなく!
そういうことは手順を踏んでから!
(思春期も過ぎて、ある程度は吹っ切れたが、時折どう振舞えばいいかわからない)
(こともある。例えば、今がまさにその時だ。こんな時にどうすればいいのか)
……乙姫ちゃんですか。
えー、失礼ですが確認しますけど、貴方どう見ても中学生くらいですよね。
多めに見積もっても高校生くらいですよね!?
いえ、年齢はともかくうら若い女性が野球拳やりたがるってどうなんですかね!?
(乙姫なる少女の態度や振る舞いに、ちょっと頭痛がしてきた)
(場の雰囲気を支配する為にそう振舞っているのは理解できる)
(一体、どんな人生を歩めば年端もいかない少女がこんな振る舞いができるのか)
(もしかしたら。彼女も安寧や平穏とは無縁の境遇なのかも知れない)

ポイっ!
(ふざけた歌や拍子はない。愚直に手を隠して、合図とともに出す)
(武術で鍛えた動体視力で極限まで観察し、鋭く手を突き出す)
(ちょき、だった)

【それがよろしいかと思います】
【そうですね、脱衣シーン見ているうちに欲情し勃起してしまった】
【しかし下着は女物という感じで三輪さんも途中で違和感覚える感じですか】
【接戦の末、パンツ一枚まで脱がされる感じですかね、僕の側は】
【そのように処理してもらえれば。ちなみに下着は上下フラワー柄のレースの】
【あるブラとショーツ、色は薄桃色です】