(蝿の群を掻き分けるようにして、リリウムキュートが躍り出る)
(魔物の出現を聞いて勇んで現場に赴いたキュートであったが、その魔物の姿を見て愕然とした)
(大量の蝿、正直に言うと、苦手な部類の相手である)
(だが、文句も言ってはいられない)
(キュートは得意とする魔法を最初から全力で飛ばし、蝿退治に挑んだ)
ううっ……そろそろ……大丈夫……かな?
(気色悪さを振り払うように魔蝿を倒していくキュート)
(しかし、その数の多さから魔力は尽きかけてしまっていた)
(すると……)
やだ……あれがボス……?
(王者が現れる)
(蝿を巨大化させたその姿にこれまで以上の嫌悪感をあらわにするキュート)
(すぐに片付けてしまいたい、その一心から氷魔法を放つが……)
【よろしくお願いします】