…………っ、や、だ……帰して……
(こっちを一瞥してコツコツと足音を鳴らす相手に対し、身体は指一つ動かすことが出来ない)
(それは体力が限界を迎えているという訳ではなく、先ほどの戦闘で格付けが為されてしまった)
(犬という力の弊害か、力が上のご主人様と本能が認めてしまった相手には逆らえない特性がそうさせたのだった)
(得物は奪われ、両腕の自由もなくなり逆転の芽はつまれてしまった)
(首輪の装着を以て怪人のペットとしての人生を確定づけられてしまった瞬間だった)
……みん、な……見ないで……っ
(相手によってマットの上まで運ばれてしまっては自身を囲うカメラたちが全て起動されている事に気が付く)
(それが何の目的であるかは、相手の説明口調な語り出しが教えてくれた)
(ただでさえ今の自分の姿に恥じらいを持っているのに、それを全世界に流される事など本来ならあり得ないことだった)
ん……ふ、ぅ……、やめて、ください……やめて……っ
(発育に恵まれ程良く育った乳房を揉みしだかれては、今までこういう経験もないはずなのに身体が熱く火照り始める)
(それはそういう淫乱体質だったのか、羞恥によるものなのか、厭らしい想像は絶えないものの)
(カメラの前で相手の愛撫に身体をもじもじとくねらせることには変わりはなく)
ひぅぅ……!! や、やめて……せめてカメラを止めてください……!
(コリコリと乳首を刺激されていく感覚とカメラによる何千何万人に視線を向けられているかのような錯覚が身体を苛み)
(お腹の奥が熱く、そして厭らしくエッチな臭いを醸し出し始めてしまって)