「てやあああ……あ、あれ……?」
腕を振り下ろそうとするが、少女アリシアには簡単に掴まれてしまい
「…………え?」
あっさりと、耳障りは良くない音を立てながら、あたしの右腕は簡単にもがれてしまう
そして腕が抜け落ち、肩だけとなった箇所からはビチャビチャと汚い液体が流れ
また腐敗した臭いが漂う

「え?…え?………ええ?」
何度も自分の右腕のあった箇所と、アリシアが持っているあたしの右腕だったものを
交互に見返していく。さらにそれを美味しそうに食べていくアリシア
ごくんと飲み込み完食された瞬間、あたしは全てを理解した…

「え、ええ……あはは……な、何よこれ……あ、あたし腐ってる……
 あ、ああ…あたし…ゾンビになってる!!??いやあああああああああ!!」
理解するとみっともなく泣き喚く。その泣いている振動にすら耐えられないのか
所々、ぽろぽろと細かく肉が少しずつ崩れてしまう

【アリシアさんですね、素敵です】