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(口を開けて耀の答えを待つ少女)
(何となく思いつきで問題形式にしてしまったが、実のところ大した意味はない)
(ただ単に、少女なりに楽しく食事がしたかっただけの話だ)
(だから勿論耀が答えを外しても、楽しく食べられれば少女としては特に気にしない)
(でも当ててくれれば、その分の嬉しさも加わってもっと美味しく食べられそうなのも事実だった)
(瞳を閉じて待つ少女に、耀が声をかけてきた)
あ…あーん。
(もう少しだけ大きく開けた少女の口に、耀が箸で何かを入れてきた)
んむ…ぁむ…
(口に入ったそれをもぐもぐと噛んだ少女が、嬉しそうに瞳を開いた)
ごくっ…ふぁ、あ、当たり、お兄ちゃん当たりだよ!
あたし、この煮物を食べたかったの!
(煮物の美味しさは当たり前だが、耀が問題を当ててくれてその分も余計に嬉しい少女)
お兄ちゃんすごいっ、何で分かったの?
もしかして、ちょ、超能力…!?
(少女は自分の視線が、結構わかりやすかった事を知る由もない)
(でも少女は、ただただ耀が当ててくれたことが嬉しいようで、耀にぎゅっとしがみついて喜んでいる)
(まるで飼い主に懐く子犬のように、何度も頬擦りしている)

【時間の方了解しました】
【今の時間だと、次の耀さんのレスで凍結でしょうか?】