>>476
「俺だって、その件はすまないと思っている
だが、予想外に反対が強くてな…現時点では無理だった
ただ、諦めた訳ではない…戯言などで終わらせる気はないからな」
わずかながらではあるがヴェスパが見せた嫉妬心を嬉しく思いつつ
痛みを伴う寸前の愛撫に股間を襲われ、タジタジといった様子で慌てて言い繕う一方で
荒々しい手淫に対しても肉槍が屈することはなく、その雄々しい姿を完全にあらわして
肉幹を包むヴェスパの指を振りほどこうとするように、ビクンビクンと力強く脈打つ

「安心しろ、徐々に意識を取り戻す時間も長くなる
怪我と衰弱だけだからな、命に別状はないし、直に話もできるようになる」
タップリと陰核を可愛がった指先が肉丘を割り、沼地のようにぬかるんだ粘膜の狭間に踏み込んでいき
節くれだった指を深々と呑み込ませ、蠢く襞を丹念にかき分け、こすり上げ
手慣れた様子でGスポットを探り当てたかと思えば、そこを重点的に責め立てる

「ほう…中々興味深い提案だが、もっと具体的な内容を教えて貰いたい
バロネスはどのような恩返しをしてくれるのかな?」
気安くファストネームを呼んでいた口調を改め、昔の地位で語りかける
取り繕った真面目な口調とは裏腹に、ヴェスパの羞恥を煽ろうとする意図がありありとうかがえる

ヴェスパの顎先に指を添えて上を向かせ、視線を絡ませあって
顔を寄せ、ほんの少しだけ隙間を開けて、ヴェスパの唇に熱い欲情した吐息を吹きかける
それは、残りの距離はヴェスパから縮めてこいと、自分の意志で唇を重ねろと、無言の命令で