>>99-100
……はい。
(返事はしたけれど、まだ絶頂の余韻であるフワフワとした浮遊感に浸っていて)
(囁かれた言葉の意味も半分理解しないまま頷き、夢のような心地でぼんやりとしてしまっていた)

えっ?? あっ、ありがとうございます。
(駅に着いたと痴漢の人が促す声に、ようやく僅かに思考が回復しだして)
(身体をピクリと震わせて一歩踏み出すけれど、脚にあまり力が入らずフラリとよろけながらホームに降り立つ)
(一歩進める毎に愛液と精液をたっぷりと吸ったショーツが滑って、それが絶頂の快楽を思い出させて)
(頬を上気させて立ち止まり、ドアが閉まり動き出した電車を切ない表情で見送った)
(その後も余韻を引き摺りフラフラとぎこちなく歩きながら、途中何度か立ち止まり家まで帰りついたのだった)

「リエちゃん美人さんで、エッチな顔可愛いから次のターゲット探す合間で良いなら全然OK」
「理絵ちゃん華があるんだよね。ここでターゲットにって紹介した甲斐があったよ
 自分はまだまだエッチに堕ちていく理絵ちゃん見たいから協力するよ」
「ユカリちゃん、全然電車で見かけなくなっちゃった
 この前の金曜日、珍しくリエちゃんと一緒に帰る姿を見たけど、帰宅ラッシュ前の時間帯でシートに座ってたから手出せなかった
 いまユカリちゃん似の後輩のJCが見つけたけど、これもハズレっぽそう
 ユカリちゃんよりもう少し胸が大きくて、背が小さくてかわいいんだけど、痴漢すると怯え過ぎて無反応
 触ってて全然面白くない!! リエちゃんみたいな感度のいい俺好みの子いないかな」
「壁作るのに協力するから、リエちゃんのショーツずらして生おマンコ撮らせてよ」
(理絵の接触担当がSNSに書き込めば、すぐにいくつも協力の申し出が書き込まれる)
(中には理絵を紹介したカメラマンからの返答や、盗撮専門の痴漢からの協力の見返りを求める書き込みもあった)
(その中に、最初理絵を一般車両に誘い出す協力をした優花里担当の男の愚痴も書かれていた)

(下着越しとはいっても初めて異性の精を受け止めてから、理絵の姿は約束の車両の約束の扉に現れることはしばらくなく時は過ぎ)
(先輩を卒業式で送り出し、学年末テストや終業式に追われいつしか春休みに突入して自然と電車から足は遠のいてしまっていた)
(そして4月、理絵も2年生へと進級して後輩を迎えて少しだけ大人びた表情を見せるようになった頃)

[今日は邪魔が入りませんように……。
 あの気持ち良さはあそこでしか、あの人の指と……アレでしか味わえないんだから]
(4月に入ってから何度か約束の場所に立ったものの、同じ駅を使うようになった新体操部の新入生が現れるようになり)
(「理絵先輩、新体操で聞きたいことがあるんです。あっちの車両へ行きましょうよ」と言われて断る理由も表向きにはなく)
(言われるままに女性専用車両に後ろ髪を引かれる思いで、何度も振り返りながら連れて行かれてしまっていて)
(何度か時間を変えてようやく振り切って理絵が約束の場所に再び立ったのは4月も半ばを過ぎた頃になっていた)

あっ……んぅ、ん。
(約束の扉から乗り込み、電車が動き出してすぐにお尻に男性の手が触れてくるのを感じて)
(久しぶりのことで一瞬身体を緊張に強張らせるけれど、それがいつもの痴漢の人の手だと気づくと緊張を解く)
(久々の感触に敏感な身体はすぐに心地よさを生み出して、手が身体の前に回り込んできて秘部を突かれれば)
(甘い疼きが身体を突き抜けて、しばらくぶりで身体が昂っていたこともあってお腹の奥がキュンと戦慄く)
ま、待って……もっと……。
(手が割れ目をなぞり上げればうっとりと目を細めるけれど、恥丘を通過してスカートの上の方へ移動すると)
(いつものようにもっと割れ目を弄って気持ち良くして欲しくて、思わず不満の声が漏れる)
嫌っ……駄目ぇ……まだ……。
(セーラー服の内側に潜り込もうとした痴漢の手を上から押さえるけれど、その手にはかつて抵抗していた頃のように力は入ってなくて)
(まだ心の準備が出来てないのと、もう少し下を触ってほしかったとの願望であり)
(自慰で夢見ていた胸への刺激に、心臓は期待で早鐘のように脈打っていた)