新たな乗客の前で自ら痴態を晒し、彼らを誘惑するように命令したが、里桜の振る舞いとその淀みない台詞は過去の経験から
培われた物だろうか。それとも、彼女が本来持っている本質が垣間見えているのだろうか。
見ず知らずの男によって受け止めさせられた精液を自らの胸にじっくりと塗りたくり、それを見せつけ、そして愛おしそうに口に
含んで吸い取り、乳首を舌先で転がしそこの汚れも舐め上げていって
弱みを握られて無理矢理に演じさせられている。と言っても誰が信じるだろうか。どこから見ても自らの意志で痴態に溺れている
痴女にしかみえない。完全に錯覚させられた乗客たちは、酒の力もあり好奇の目を「リオン」と名乗る女に向ける。

自らの胸を虐めながら背後の山口へと体重を預ける里桜。仲間内とは言え、男の精液で汚れた胸にもはや興味はなく。
散々愛撫して昂らせておきながら、ピンと突き出す突起は自分で慰めていくように後ろから命令して。

「お客さん達にたっぷり見てもらって、恥ずかしい声を聞いてもらえ。分かったな。リオン」

先ほどと同じように後ろから太腿を持ち上げ、開かれた股間を乗客たちに向けさせる。形の整った薄めのアンダーヘアーの先、
かつての職業の時にはしっかり守ってきた敏感で大切な場所。穴の両側に添えた指を広げると、ピンク色の中身を
しっかりと見せつけ、観客にも聞こえるように里桜へ命令をして。
聞こえるように命令をして従わせることで、この男女に主従関係があることを相手に分からせる。
そして、里桜が名乗ったリオンという名前にもすぐに適応し、自分達に従っている間は約束を守るというまやかしの
信頼感を与えて。

山口の指が3度目の蹂躙を始める。先ほどまでは抵抗の意志もあって狭苦しいそこだったが、もはや大きく開かれた
太腿とそれに伴って開かれた穴には山口の指をあっさりと呑み込み。自ら中へと誘っているかのように根元まで入り込んだ指で
里桜の中を擦りあげ。わざと空気と混ざる様に入り口を広げて掻き混ぜると、卑猥な水音が全員に聞こえ。

これまで集団での痴漢行為を受けた被害女性の中には、男達の巧みな責めによって絶頂を迎えさせられた者もいて。
大人しそうな女生徒や真面目そうなOL、そして貞操を誓う指輪を左薬指にはめた女性。口を手で押さえるなどして声を必死に抑えながら
周囲に気付かれないように耐え、逃げるようにして電車から降りて行き二度と同じ時間には乗ってこなかった。
里桜と一緒に乗っていた女生徒も、一歩間違えば同じような目にあわされていたかもしれない。

すでに受けた愛撫によって与えられた快感、現実とは思えない倒錯的な状況。そして鼻腔を擽る精液の匂い。
身も心もガードを外されている里桜がそこへ導かれるのは時間の問題だろう。
山口とは別の指が里桜の股間へと近づく。今度は松川がクリトリスを狙って指を這わせていた。太腿を垂れる愛液を掬うと、
核を守る皮を剥きとり直接塗り込んで。指先で押しつぶすようにしながら、円を描くような動きで弄り

これまで里桜が相手をしてきた客とは経験値が違う。金を払っているからと自分勝手な行為をする者とは違い、
同意の無い卑劣な行為の中で女の悦びを引きずり出そうとする痴漢達の愛撫だ。

ほぼ裸の状態の美人が見せる淫らな行為。そして、当たり前のように身体を弄る男達。その特権に羨ましさを覚えながら
勃起し始める乗客。
明確な線引きによって観賞するしか許されない中年男性達。射精の欲望を帯び始めた視線を「リオン」に向ける