>>206

ハァ、ハァ、ハァ……ンァッ……アフッ……ンァ、アンゥ……また……もぅ……ンァ、ンンンゥ。
(絶頂を迎えた体を休めることも、浅く早くなった息を整える暇もなく)
(ローターがさらに割れ目にピッタリと押し付けられて刺激を与えて来れば)
(もう甘く蕩けた声を抑えられているのかも自分では分からなくて)
(脚は力が入らずカクカクと震え、背筋には断続的に甘い痺れが駆け上がり体中で弾けて)
(アソコはヒクヒクと息づきながら愛液を溢れさせ、体は快楽に小刻みに震え続ける)
『痴漢に良いようにされてすごく悔しいのに、なんでこんなに体がフワフワして気持ちよくて……
 わたし、わたし……もっとして欲しいって思っちゃってる。
 ……そんなの嘘。でも……でも…………もっと欲しい』
(もう思考は完全に女性としての悦びに打ち震え支配されてしまっていて、貪欲にもっと気持ちよくなりたいとさえ思ってしまっていた)
「明日はスパッツなんて履いてくるなよ」
ハゥッ……アァッ……アンゥ……ハァ、ハァ……はぁぃ。
(耳元で囁かれた言葉は、吐息が耳を擽るだけで気持ちよくて理解できず)
(言葉の意味を理解できないまま、なにか応えなければという反応だけで肯定してしまう)
ンァ……ンンゥ……ハァ、ァハッ……ンッ、ンゥ、ンンッ。
(完全に瞳はローターのもたらす快楽に蕩け落ち、声はひたすら甘く零れ落ちて)
(ローターを強く割れ目にあてがわれる度に、何度も小さな絶頂を迎えてしまって)
(完全に痴漢の与える快楽に堕ちてしまって、体から甘い年頃の少女らしい香りに混じって濃厚な発情した雌の匂いが混じっていた)
あっ……イヤぁ……ンッ……止めないで。
(ローターが秘所から離れれ振動が止まれば、切なさが体に溢れかえり思わずもっとお強請りしてしまう)
……ッ……ァッ……ン……。
(ローターの刺激の代わりに与えられたものは、微かにさえ感じてしまう指先の先端の感触)
(絶頂の冷めやらぬ火照った体は、この弱々しい刺激ではもどかしく感じてしまって)
(無意識の内により秘所を押し付けるように腰を落とし振ってしまっていた)
「余計な物が無い方が気持ちよくなれるだろ?」
『スパッツを穿いてなければ、もっともっと気持ちよくなれるの?
 もっと……もっと気持ちよくしてもらえるの? 
 こんなんじゃなくて、もっとすごく気持ちよく……もっと、もっと』
(快楽に支配された彩良の思考に、痴漢の言葉と声は暗示のようにより根源的な部分に刷り込まれて)
(痴漢の思惑通りに指先で引っ掻く爪の刺激が、スパッツがなければもっと気持ちよくなれるのにと誘導されていく)

ンァッ……ハァァ……ハッ……ハウッ……ハァ、ハァ……。
『もう終わりなの?? もっと、もっと……』
(ローターも手もスカートの中から抜けていって、何かがスカートの内側に入ってきて)
(冬用の厚手になったスカートの裏地の滑らかな生地の上に、痴漢の先走りが塗り込まれ、穢されたことは)
(まだ快楽の余韻に満たされた思考では認識できず、ただ痴漢の気配が徐々にフェードアウトしていくのを追い縋りたいような)
(電車に乗る前には考えもしていなかった感情さえ抱いてしまっていた)

(学校の最寄りの駅でフラフラとした足取りでホームに降り立ち、歩き出せば)
(一歩進めるごとに秘所からはヌルリとした感触と、まだ収まりきっていない快楽の残渣が背筋を駆け上がる)
(そのまま化粧室に直行し、個室で割れ目を濡らす愛液を何度もイキそうになりながら拭い)
(快楽が収まり何とかいつもの自分を表向きに取り戻した頃には、すっかり1時間目は始まっていて遅刻してしまっていた)