>>34
一回目は恐らく偶然と思い込むことにしたのだろう。
気付いている様子ではあったが、理絵が具体的に何かしらのアクションを取ることはなかった。
二回目も同様にアクションは無し、だが、さっきよりも怪しんでいる気配を感じ取れた。
ただ、そのことに警戒するよりも男が注目したのは理絵の小さな声の混じった吐息の方であった。
この段階では聞けると思っておらず、予想外なこともあってまた硬くなるのを感じる。
背筋も震えている様であったし、もしかすると敏感なのかも知れない。
手の平側とは言えお尻を撫でただけで反応するとは、かなりの敏感度合いという事になるが。
それを確かめる為にも、そして吐息に混じって聞こえた理絵の声をまた聞く為にも再び接触を試みることにする。

二度の接触を経て理絵の体は確かに強張っているように見えた。
時間を置いても、少なくともこの電車に乗っている間は警戒が解けることは考えにくい。
痴漢被害に遭った友達を守る為に乗り込んできただけに、接触を繰り返されて大人しくしているとも思えない。
だが周囲に助けを呼ぶとしても、大声で無ければ、監視担当の男が遮ることになるだろう。
今まで専用車両で通っていたお嬢様が、初めて一般車両で遭った痴漢にどこまで対抗できるのか。
三回目の接触を前に少し考えながら、右手をスカートに静かに近付けて行く。

二度もやれば、距離やスカートの生地がどれくらいの厚みかは感覚的に掴めてくる。
それを活かして気付かれるか気付かれないかのラインで行くよりは、思い切って攻めに利用することにした。
指の間を広げた状態で理絵のスカートの右側へと触れると、五指を別々に蠢かしていく。
揉むという程に力は入れず、擽りによる感覚をお尻へと伝えようとしていた。
手の位置は右半分から徐々に移動して中央に陣取り、左右のお尻をランダムに擽っていく。
触られていることへの嫌悪感は払拭できないが、力加減によってむず痒いような感覚に近くはする。
恐らく理絵は次もまた擦ったり撫でたりするタイプの接触が来ると考えていただろう。
擽りなどというものは予想外である筈で、加えて敏感だという見立てが正しければ平静を保つことはできない筈。
また声を聞かせてくれるならば収穫であるが、もしかすると反撃に出てくる可能性も十分に考えられる。
助けを呼ぶ声ならば、丁度この先のトンネル区間に入る為にある程度は掻き消されるだろう。
こちらの手を掴もうとしてきた場合は、擽りをやめて攻め方を変えるつもりだった。
スカートにシワを刻みながら中指をお尻の谷間に沿って沈め、縦になぞり下ろしていく刺激を与える。
もし何かしらの抵抗が無かった場合も、擽りの最後の締めとしてこの攻めをすることになる。

【痴漢側の分断策とかはこちら側がやるべきだったね。ありがとう】
【軽い描写くらいだね。それを参考にSNS内での会話は考えさせてもらうよ】
【それなら良かった。この先もこんな感じでやらせてもらうね】