>>35
[どうしよう…………]
(優花里ちゃんが痴漢されないための付き添い、もし優花里ちゃんが痴漢されるようであれば可能なら相手を捕まえる)
(それしか想定していなかったけれど、まさか自分が痴漢されるとは思ってもいなくて、今の状態は甚だ不本意で想定外だった)
[なんとかしないと]
(二度目の接触が終わり惑乱しつつも、落ち着こうと深呼吸をしながら今後のことを考える)
(はっきりと抵抗しなかったから、もう一度触りに来るはず)
(前に、学校に警察の防犯課の婦警さんが来て教えてくれのを思い出す)
(痴漢だって逮捕はされたくないはずで、明確に拒否の意思を示して抵抗すればやめるはず)
(それに、もし優花里ちゃんに悪戯している痴漢と、自分のお尻を触っている痴漢が違っても)
(抵抗して騒ぎになれば、捕まえられなくてもどちらの痴漢はいなくなるはず)
(嫌だし気分が悪いけど、キュッと唇を噛みしめ囮を決心する)

(今は、本格的に痴漢を受け始めている優花里ちゃんを気にする余裕は全くなかった)

[来た!!]
(三度お尻に触れてくる手の感触、やはり予測はしていても強い嫌悪感が沸き上がり)
(身体が強張り、手をギュッと握り、奥歯を噛み締めてその感触に声を出さないように我慢して反攻のときを待つ)
(お尻を撫でてくるか、揉んでくると思っていた痴漢の手の動き)
(しかし、相手のそれは考えていたどちらとも違って……)
…………!!
[なにこれ!? 嫌なのに、すごく変な感じ]
(ものすごい嫌悪感に襲われながらも、擽ったい様な、むず痒いような、何とも言い難い感触に襲われる)
(うたた寝をしていて可愛がっている猫のミーちゃんが、背中からお尻の上をそろりと抜き足差し足で歩くのに近いけど)
(それとも異なる生まれて初めて感じる妙な感覚)
(思わず声が漏れそうになるけれど、右手でスマホを握り締め、左手で口を押えて声が漏れるのを何とか我慢する)
[嫌っ、こんなの嫌。でも、もう少しの間だけ我慢しないと……]
(お尻の右側から指が別々に蠢きながら、徐々に真中へと移って、そのまま真中でとどまるのかと思っていると)
(左に移動したり、右に移ったりしながら刺激が続く)
(気持ち悪い、すぐに止めて欲しいと思いつつも、背筋がゾクッと震えてしまう)
(その震えには嫌悪だけでなく、一度認めてしまえば虜へと堕しかねない)
(甘く切ない疼きが含まれていることには、まだ全く気付いてはいない)

[もう無理、これ以上我慢しているなんて無理]
(どれくらい痴漢のペースでお尻を擽られていたのかは分からない)
(十分なのか、それとも僅か一、二分なのか分からない。とても長いようにも、すごく短いようにも感じる)
(でも、声も出さず、嫌悪から逃れるために頭を小さく左右に振ることも無しに耐えるのは限界だった)
[もう今しかない!]
(これ以上我慢していたらどうなってしまうのか自分でも分からない)
(たぶん、最初で最後のチャンスかもしれない。その僅かなチャンスにすべてを掛ける)
(口を塞いでいた手を一気に斜め後ろに回して、痴漢の手に指の先が触れたと思った刹那)
(痴漢の中指がお尻の谷間に沿って沈み、縦になぞり下りていく感覚が身体を襲い)
(ビクッビクンと今までより大きな震えが背筋を駆け上がり、捕えかけていた相手の手を掴もうとしていた動きが止まる)
ん…………んぅっ…………。
(全く知らない性的刺激への敏感さと弱さに、大きな嫌悪と何か分からない感覚が背筋を駆け抜け)
(堪え切れなかった少し鼻に掛かったような声が漏れてしまう)
[今の私の声なの?? 嘘!!]
(自分でも初めて聞く声に惑乱して、恥ずかしさが増し、頬が身体が急に熱く火照るのを感じて)
(何もできないまま、左手を後ろに回したまま固まってしまう)

(優花里ちゃんに行為を働いていた痴漢の手は、相手がほとんど抵抗しないと見ると)
(より大胆にスカートの上を撫でていた手を、スカートを捲り中へと移動させようとしていた)

【レスを置いておきます。まだ快感を覚えてはいませんけど、敏感な身体は嫌悪以外の反応を加えてみました】