>>48
入れ替わりに前方へと伸ばそうとしていた左手が理絵の手によって手首を捕らえられる。
想定より素早い動きで、理絵の本気度が窺えたと言える。
などと冷静に分析している場合では無い。
周囲の人に痴漢を訴えようとする声が聞こえれば、阻止する為に右手の動きを更に強める。
股下を擦る動きを何度も突くように繰り返し、声が途中で消えても続ける。
甘い声に耳を傾けて楽しむ余裕はまだなく、普段の痴漢行為では有り得ないほど鼓動が速まっていた。
痴漢仲間で囲う事で視界では隠せても、声だけは届いてしまえばそれまでだった。
昨日までの様子で、理絵はもう声を上げられないだろうと油断していたが、まだ可能であったか。
意志の強さを改めて認識しながら、冷や汗を掻いた分を返す為にもお仕置きをしてやることにした。

右手による攻めによって、手首を掴まれた左手は既に拘束が緩くなっている。
股下のその先には行かせまいと太腿に力を入れるのに精一杯なのだろう。
右手の動きは続けながら、左手を力強く引いて理絵の手を振り払う。
そして今度こそ理絵の腰の横を通って体の前に伸ばし、スカートの正面に触れられる位置に。
予定ではスカート越しに刺激を与えるつもりだったが変更し、下へ向かって裾を摘む。
それから反撃の隙を与えず直ぐに上に捲り上げて、理絵の下着を露わにさせた。
見ているとはっきり分かるような態度は取らないが、周囲の男たちの視線が集まる。
直に見られる監視担当に嫉妬しかけるが、気持ちをグッと押し殺して、中指以外の指で裾を掴んだまま中指を伸ばす。
ショーツの上から理絵の秘部へ、垂直に迫った指が触れてすぐ押し込む動き。
それから下へ動かして割れ目をなぞり、下端で折り返してなぞり上げていくと陰核の辺りを強く押した。
遂に理絵の秘部へ触れた興奮により昂りそうになるが今は努めて冷静に行為に集中していく。
中指に人差し指も加えると二本の指でショーツの上をなぞりながら、他の指はスカートを離す。
さっきほど下着が露わになることは無くなったが、指に引っかかった部分は捲れたまま。
羞恥よりも快感に意識が向かってくれることを願いながら、割れ目の上に指を往復させて、刺激を与えていく。
敏感な理絵の体ならば攻めを激しくすればすぐに絶頂を迎えるかも知れないが、まだゆっくりと。
痴漢の手によって快感を与えられている状況を確りと認識してもらい、それが悔しく屈辱的なことだと思ってもらえるように。