>>51
ひゃっ……んぁ、んんっ……。
(痴漢の吐息が長い髪の隙間から首筋に吹きかけられると、全身が刺激で敏感になった肌が反応して)
(ゾクゾクと背筋が震えて、小さな悲鳴と堪え切れない鼻に掛かった甘い声が漏れてしまう)
ぃゃぁ……んんぅ、ぁっ……ダメェ……はぁ、はぁ……。
(痴漢の左手の指が折れ曲がり、爪を立てて優しく引っ掻くように刺激されると)
(触れている面積は減った筈なのに、ピンポイントで刺激される圧力は増して)
(今までより鋭い刺激が背筋を突き抜けて、脚が震えて力が抜け膝が曲がりお尻の位置が一旦落ちるように下がる)
(なんとか堪えて再び力を入れ直すけれど、僅かな隙に痴漢の右手が少し奥へと進み)
(秘裂の下側に指の先が届くほどに侵入されて、前と後ろから送り込まれる刺激に完全に蕩けた拒否をする声が漏れる)
[ああっ、すごく嫌なのに、気持ち悪いのに、何?  何なのこの感じ。
 身体がすごく熱くて、お腹の奥がキュンとして、アソコも……熱くて……トロトロに蕩けていくみたい
 それに止めようと思っても、声が出るの止められない]
ん、んんっ……あ、あぁっ……はっ、はっ、はっ……。
(何度も左手で秘裂を引っ掻かれ、左手が上へ動けばクリトリスを押し込まれて刺激され)
(右手で秘裂の下の際を擦られれば、呼気は浅く早く変わり、体の震えも徐々に早く小刻みなものへと変化する)
[駄目、こんなの駄目ぇ……擽ったいみたいなので、私……変な気持ち。
 嫌なはずなのに……恥ずかしいのに……もっと……違う、そんなの絶対違う]
(心の中で激しく葛藤していても、敏感な身体と頭の理性ではない本能の部分が快楽を受け入れてしまっていて)
(痴漢の左手の指が何度目かの膣口の上を引っ掻いたとき、ジワッと割れ目から愛見るが溢れ出て)
(ショーツのクロッチ部分に小さな染みを浮かび上がり。痴漢の指先をヌルリと濡らす)
(俯いてはいても瞳は涙にぬれてトロリと蕩け、頬は紅潮し口は薄く開いて熱い吐息と甘く切ない声を響かせる)
[なに!? なんなの!? 身体の奥から何かが……何かがせり上がってくる。
 駄目、こんなの絶対にダメェ……]
あんっ、あっ……ん、んぁっ……ぁぁ、んん、ぁふぅ、ん、んんっ、んぅ〜。
(子宮がカーッと熱くなり、女性器が蕩けるような悦びに震えると、背中を今まで以上に大きな痺れが全身に突き抜けて)
(視界を一瞬に白く染めて、身体をカクカクと細かく痙攣させて発情した牝の顔を浮かべて初めての絶頂を迎える)
(潮吹きには程遠いけれど、トロリと愛蜜の塊がショーツに溢れてはっきりとクロッチの部分を濡らす)

(弛緩した敏感な身体はピクリピクリと痙攣したまま、後ろにいる憎い敵であるはずの痴漢に寄り掛かり)
んはっ、はぁ、はぁ、はぁ……ぇっ。
[いまのなんなの。身体がフワフワしてすごく気持ちいい……]
(とうとう理性も痴漢の手で送り込まれた刺激を快感と認識して、身も心も堕ちてしまって)
(痴漢の両手が自分のスカートの中から抜けていくと、無意識の内に切ない表情を一瞬だけ本能的に浮かべてしまう)
(まだ絶頂の余韻から覚めず、恍惚の表情を浮かべたまま、ぼんやりとした視線を撮影担当や監視担当の痴漢仲間の間を漂わせる)
はぁ、はぁ、はぁ……んひゃっ……ん、んんぅ……。
(痴漢の何かがお尻に押し付けられても、まだ意識は白い靄の中を半分漂っていて)
(それが何かは分からぬまま、まだ敏感さを残した肌が快感を生み出し小さな甘い声の悲鳴を上げる)

…………っと。
(学校の最寄り駅に電車が近づき減速が始まったころ、まだ絶頂の余韻の中で痴漢に寄り掛かったままでいたら)
(突然に支えを失い脚をふらつかせていたけれど、目の前に突然現れた手すりにしがみつく)
(ようやく靄がかかったような意識が晴れ始めて、下着の前の部分割れ目の辺りがひんやりと冷たいことに気づいて)
(この原因を作った相手を、今はもう現行犯で突き出せなくても、顔だけは見て覚えておこうと振り返れば)
(こちらを挑発するような笑みを浮かべている男性が目に入り、眉をキッと吊り上げ涙目のまま睨みつける)
(それも束の間、電車が駅に到着してドアが開いて、流されるように押し出されてしまう)
(もう一度、いま降りたドアを振り返るけれど、男の姿はどこに紛れたのか見つけられずそのまま電車を見送る)
(その日一日、朝のことを思い出すたびに羞恥と屈辱を思い出して、リベンジ出来る方法を考えていた)

【こんな遅い時間ですけど置いておきます。長くなったので二分割します】