>>71
んぁ、あんっ……そんなの違う……あふぅ、んん……これは何かの間違ぃ……あぁっ。
(膣内を中指で弄り回され、クリトリスを刺激され続けると解れた膣内は痴漢の中指に吸い付くように蠢き絡みつく)
(もし痴漢が断定調の強い言葉で囁いていたら、理性が戻り反発していたかもしれない)
(優しく諭すような口調で囁かれてしまうと、考えが混乱してきてしまう)
[時間が違うから痴漢はいないはずだし、寝坊したからタイツもレギンスを穿かないで来たのはただ油断していただけ。
 でもでも本当は……私、心のどこかで…………違う、そんなことない。
 少しだけなら……駄目、そんなこと考えちゃ駄目。
 なら、何で何度もあの時のこと思い出して他の……本当はこうして欲しくて]
(しっかりしていて気が強くても、そこは性的経験が皆無な16歳の少女に過ぎなくて)
(手練れの痴漢の囁きに誘われて考えがぐらつき、徐々に痴漢の思う壺の方へと傾き出す)
んぅ、んぁ、ぅんっ……そんなの、そんなの……あぁっ、んんっ。
[私のアソコ、トロトロに熱く蕩けてクチュクチュって音までしてる
 ……気持ちいい……すごくイイの]
(痴漢の中指が奥に入ってGスポット近くを引っ掻いてから、ゆっくりと出てくれば)
(指に着いた愛液がクロッチ部分に落ちて、染みは徐々に大きく広がっていって)
(陰核を押し潰され離れて、こね回すようにされるとガクガクと膝が笑って腰が何度も落ちかける)
(視界は白く何度も染まりかけて、陰唇はなぞられる度にヒクヒクと息づいて新たな疼きを生み出していく)
[これ癖になりそうなほど気持ちいい……もっと、もっと……]

んぁっ、あんっ…………えっ!?
(最早快楽の虜で、あとは絶頂を迎える状態から指の動きが鈍ってとうとう離れてしまうと)
(夢から覚めたような切なくそして意外な表情を浮かべてしまったことを自分でも気づかずにいた)
[スタンガンを渡す?
 優花里ちゃんに酷いことをした痴漢を私は捕まえないといけないのに……。
 でも、私が初めて痴漢された時、優花里ちゃんも痴漢されてて……。
 ということはこの痴漢は優花里ちゃんに酷いことした人とは違う人。
 でも、この人が捕まれば優花里ちゃんに酷いことした痴漢もいなくなって、また安心して電車で通学できるはずなのに……。
 私はどうしたら良いの?]
(スタンガンを痴漢の掌に押し付け、スイッチに手を掛けて半分押し込むが電撃が走るまでは押し込まず何度も逡巡する)
(もし、最初に痴漢された日に優花里ちゃんも痴漢されていなければ、きっと同じ痴漢として躊躇いなくスイッチを押していたに違いない)
(でも、あの時は二人とも痴漢の被害を受けていて、明らかに別人で、自分も酷いことをされているのに気持ちよくて)
(スイッチを押すべきなのか、渡してしまうべきなのか、スイッチを押しかけながら自分でも分からなくなってしまっていた)
(冷気によって少し戻った理性と快楽を求め続ける心)
[このまま、この痴漢に屈してしまって、好きにアソコを弄られるのを許しても良いの?
 でも、中途半端なままなのは嫌。この前みたいに気持ちよくしてほしいの]
んっ…………。んっ。…………あっ、……めなぃで。
(クリトリスを時折指で突かれて微弱な刺激を与えられるけれど、絶頂へ行くには足りなくて)
(理性では求めては駄目と分かってはいても、快楽の火を付けられた敏感な身体は焦らされて更に先を求めてしまう)
(満たされない気持ちは理性を麻痺させて、より危ないより強い快楽を求めていってしまって)
[これ以上我慢していたら私おかしくなっちゃう。
 結構したスタンガンだけど、気持ちよくしてくれるなら……]
(スイッチからゆっくりと指を離し、掌に金具を宛がっていたスタンガンを遠ざけて)
(とうとう痴漢の掌にそっと乗せて右手を離す)
…………がぃします。…………くださぃ。
(快楽を求める甘く切ない蕩けた声は、羞恥であまりにも小さく痴漢の耳までも届かなくて)
(「なんて言ったのか、その可愛い声をもう一度聞かせて」とお願いされて)
(とうとうはっきりと自分の決断を、小さく少し震える声ではっきりと伝えてしまう)
ぉ願ぃします。私をィヵせてくださぃ。
(蕩けた表情を羞恥でさらに上気させながら、その瞬間が来るのをじっと待つ)