>>77
(ホームで電車が来るのを待っている時、背後に誰かが立つ気配を感じる)
(自分を痴漢している相手の顔は分かっているけれど、さすがに振り返って確かめる勇気はなく)
(もし振り返って視線が合ったらと思うだけで恥ずかしくて、身体がカッと熱く火照るのを感じてしまう)
はぁ〜、ふぅ〜、……はっ!。
(車内に乗り込んですぐに体内の火照りを冷ますように深呼吸をしていると、スカートに手が触れてくるのを感じる)
[えっ、嘘!? この触り方、前と同じ人なの?]
(お尻に右の掌が押し付けられて全体を撫でまわされ、次に指が押し付けられてお尻の肉に食い込むように揉んでくる)
(空かさず左手も同じように触れて揉んでくる手つきは、今までと違って明らかに乱暴に感じる)
(相手の手の感触も違う気もするけれど、快感を得ている時には冷静に観察している余裕もなくて)
(痴漢が違うような気もするし、今までの痴漢の触り方が演技でこの乱暴さが本質のような気もしてくる)
[なんでこの前スタンガンを渡しちゃったんだろう。あれさえあれば、すぐに撃退できるのに……最悪]
(前回、イカせてもらうのと交換にスタンガンを渡してしまったことを後悔してしまう)
(何とか反撃の機会を探そうとするけれど、先手先手と仕掛けてくる痴漢に翻弄されて)
(嫌悪する心とは裏腹に、乱暴な触り方にも関わらず目覚めさせられた敏感な身体は微かな快楽を生じ始めていた)
[嫌っ、こんなに乱暴なのは嫌なのに、なんで背筋がゾクゾクしちゃっているの?
 こんな相手で気持ち良くなるなんて絶対に嫌なんだから!!]
(キュッと唇を噛み俯き頭を小刻みに左右に振り、気を抜けば大きく膨らもうとするまだ小さな快感を抑え込みながら)
(痴漢の足の位置を観察して、おそらく1回、多くても2回しかないであろうチャンスをじっと待つ)
(その間も背筋をじわじわと擽ったいような、疼くような感覚が上ってきて困惑に眉を八の字に歪めて苦悶の表情を浮かべる)
[もう少し、もう少しだけ我慢したらチャンスはこっちに来るんだから]
(カーブを抜けて電車がしばらく直線に出るが、直前を走る各駅停車に接近して)(いつもあまり速度が上がらないのは分かっていて、一発逆転を目指し素早い動きで)
(あまり足を高く浮かさず、少しだけ持ち上げ相手の甲に狙いを定めて足を踏み下ろす)
(痴漢の足を捉えたと思った刹那、さっと脚が引かれて踵は虚しく床を踏みつけてしまっていて)
(諦めずに続けてみるけれど、その都度巧妙に躱されてしまう)
[えっ!? 嘘っ!!]
(相手の足に完全に注意が向いている間に、男の手がスカートの裾に掛かり持ち上げられて)
(手を掃う余裕もなく左手がスカートの中に入って来て、スカートの上から触られていた時と同じ乱暴な触り方に身体が竦む)
ぃゃっ……ぃゃっ……ひぃっ。
(左手が自分本位の動きでお尻を揉むというより掴む感じに近くて、快感を生み出すには程遠く)
(肉棒もスカートの中に入って来て押し付けられれば、恐怖も襲ってきて喉が引き攣って鳴る)
(触られれば触られるほど、今までの痴漢とは別の人との考えが強くなり)
(もしかしたら優花里ちゃんを痴漢していた人かもと思えてくれば、折れかけていた心にもう一度強い気持ちが戻ってきて)
(負けたらいけない、優花里ちゃんを苛めた責任はとってもらうと決心して)
(肉棒をスカートの中に入れた後、太腿をスカートの上から撫でていた相手の右手首に狙いをつけて捉えにいく)
[これまでのこと絶対に許さないんだから。これで声を上げればあなたは終わり]
(手首を掴み勝利を確信して持ち上げようとしたとき、グッと強い力で腕を引かれればなす術がなく手を放してしまう)
(それだけではなく、逆に手首を掴まれ右腕を引っ張られるようにされるとお尻を突き出させられたような格好になって)
ゃっ……ゃめて……。
(痴漢の男は図らずも作った理絵の格好に興奮したのか、より強く激しくお尻の形や張りを楽しむように撫で)
(腰まで振り始めて肉棒をショーツに押し付けてくれば、嫌悪と恐怖が再び頭を擡げて受け身になってしまって)
(弱々しい声で痴漢を止めるように訴えるが、その声が更に煽る結果となりより腰が激しく動いて)
(ショーツに先走りの粘液が擦り付けられ染み込み、その生温かな感触に小さく頭を左右に振る)