>>95-96
ん、んぁっ……えっ……ひぁ……うそ……はぁ。
(秘所から湧き上がり全身を昂らせる快感に、意識にはぼんやりと霞が掛かり)
(身体は完全に快楽に蕩けて性的興奮の証が痴漢にもはっきりと認識できる中で、耳元で囁かれた思いがけない言葉)
(今までも駅のホームや電車の中で見知らぬ同年代の男子や、少し年上の大学生くらいの男性から告白されたことはあったけれど)
(相手のことは何も知らず、興味も持てず全て断って来ていた)
(でも、いま告白している相手は詳しいことは何も知らなくても、お互いの性器に触れ合った相手)
(最初の頃のような明らかな敵意はなくとも、素直に好きと返せるほどの感情が自分にあるのか混乱して)
(だからと言って悪い気もせずに、顔や耳が紅潮して熱くなるのを感じていた)
[私、何でこんなにドキドキしているの? これから気持ち良くなれるから?
 それとも告白のせい? わからない、本当に分からないの]
(心臓が飛び出てしまうのではないかと思うくらい心拍は早さを増し、身体は熱でもあるのではと思うほど火照って)
(自分の感情に振り回されて混乱の極みに居た時)
……あっ……いやぁ……ん、んんぅ……。
(力が抜けて開いた太腿の間を熱く硬い物体が、ゆっくりと前に進み入ってくるのを感じて)
(受け入れると口では言っても本能的な怖さはしっかりと残っていて、身体が跳ねたように大きく震えてから強張ってしまう)
(それも束の間、弓のように反った肉棒が股の間をすり抜け、クロッチを擦り秘裂をかすめると)
(甘い疼きが秘所から湧き上がり背筋をゾクゾクと震わせて、秘肉がヒクヒクと息づいて新たな愛液がクロッチをさらに濡らす)
ぃやぁ……んぁっ……だめぇ……んくぅ、はふぅ……んぁ、ぁんっ……。
(お尻と痴漢の人のお腹がくっつくほどに押し込まれれば、亀頭の先がスカートの前を男性のズボンのように膨らまし)
(引かれる時にカリの部分が割れ目を刺激すると、脚がガクガクと震えて全身から力が抜けかける)
(そんな中で再び囁かれた言葉は、二人で快感を分かち合おうとの誘いで)
(もう行為以外のことは考えられなくて「はい」と答えたくても、口に当てた左手を離せば電車の中で嬌声を張り上げてしまいそうで)
(それだけはいけないと僅かな理性が働いて、小さくコクリと頭を二度小さく縦に振り応える)
……んんぅ、んんっ……あぁ、ぁんっ……ぁはっ、はぁ……。
(肉棒の刺激に指の動きが加わって、肉棒が引かれる時に陰唇を左右に開かれてクリトリスを優しくトントンと突かれれば)
(身体が小刻みに痙攣して腰が落ちかけて、腰が押し込まれる時には開かれた陰唇から溢れた愛蜜が)
(もうショーツだけでは受け止めきれず、肉棒の表面にもヌルリと滑りを刷り込んでいく)
(制服の下でしっとりと肌を濡らす汗が、発情をした牝の匂いを含んで痴漢の人を煽るように薫って)
(意識はクリを弄られ、疑似挿入を味わわされる度に意識は霞み白く染まり始める)

はぁ、ん、はぅん……あぁん、はっ、はっ、はぁ……んんぅ、んっ……。
(手から漏れる甘く切ない声は、すでに切羽詰まっていて「イキそう」「イこう」という単語しか理解できなくて)
(ゾクゾクと背筋を駆け上がる疼きに身体を痙攣させて、脚からは力が抜けて腰を押し付けられ、引かれる毎にガクガクと大きく揺れる)
(辛うじて痴漢の人の声に反応して頭を縦に振って頷き、一緒にいくことに同意すると)
(肉棒の擦り付ける動きが激しくなって、一気に意識を絶頂へと押し上げていって)
ん、んんんぅ……んっ、んっ……ぁあっ、んっ、んぅ……んんん〜っ。
(耳が捉えた「ほら、イッてごらん」と促す声と割れ目を広げられ中指で強い刺激を与えられると)
(視界は真っ白に染まって身体を痙攣させて絶頂を迎えると、コプリと今までより多い愛液が溢れて)
(肉棒を濡らすだけでは収まらず、自分の太腿を伝わり降りていく)
[熱い、すごく熱いの。
 私、イッただけじゃなくて男の人の熱いの掛けられてる。
 すごい……すごく気持ちいいの]
(絶頂の浮遊感の中、大量の精液がクロッチにぶっかけられて染み込んだだけでなく)
(愛液と混ざりながら太腿を汚し、お尻の方にも精液が塗り込められていくことにも嫌悪を抱かずただ快感だけを受け止め)
(すっかり身体から力が抜けてしまって、痴漢の人に寄り掛かりながらうっとりと恍惚の表情を浮かべ)
(視線は焦点を結ばず、意識は現実と絶頂の余韻の間を揺蕩っていた)