>>334
(今日もいつもの通りの日常…のはずだった)
(でも…今千歳は、立派な神殿に立っている)
え…ぅえ、ええ!?
(わけがわからずキョロキョロする千歳の前に、神と名乗る男が立つ)
(そしてその男は、訳が分からない話を千歳に話し始めた))
い、いせか…まお、う?
(聞いた事もない言葉が頭の中に入り込み、千歳をさらに混乱させていく)
(それでもいくつかの言葉を繋いで、かなりアバウトな感じで無理やり状況を飲み込む)
あ、あの、でもぼく、ぼくそんな…せ、せかい、救うとか…そんなの、そんなっ…
(無理です、と言おうとした千歳に、神と名乗る男は転生の話をした)
い、いのち…え…あぅ…!
(嘘だ、と言いたかったが、男の瞳が今の言葉が本当である事を伝えてくる)

……あ、ぃ…ぃ、き…行き…ます…
(喘ぐように頷いた千歳の身体が光に包まれていく)
はわ、わわっ…!
(その眩しさに思わず目を閉じる千歳)
(ちょっとした浮遊感のあと、目を閉じた千歳の耳に水の流れる音が聞こえてきた)
…………あ………
(おそるおそる開いた千歳の目に、木々の間を流れる川が見えた)
ほ…ホントに…い、異世、界…なの…あ、あれ!?
(さっきまでウェイトレスの格好だったのに、いつのまにか見た事もない皮の服とスカートに着替えている)
(そして手には、ゲームとかで見そうな木の杖)
ぼく…男なんだけど…
(そう言いながらも、華奢な千歳には普通にスカートが似合ってしまっている)
あ…ポーチ…なにか入って…
(肩から提げているポーチを覗くと、自然と手帳が目に入った)
魔法…少女…?
(呟きながら、少しでもヒントを探して千歳は手帳を開く)

【うんっ、じゃあ名無しさん、よろしくお願いしまーす】
【あと、今日ぼく23時までがリミットなんだけど…名無しさんはどう?】