>>336
(千歳が手帳を開くと、ずらりと文字が並んでいる)
(日本語で書いてあり、とりあえず千歳はホッとする)
え、えっと…たたかう、さいは…
(手帳をジッと見つめながら、何度も書かれた文字を呟く千歳)
うー…マンガで描いてあればよかったのに…
(へんな文句を言いながらも、なおも手帳を読み続ける)
(その視線がとあるところで止まる)
た、食べら…食べ、食べられ…え、え…!?
(予想もしなかった事が書いてあり、その手が小さく震える)
や、やだ…食べられ…そんなの…!
(万が一の時は強制的に脱出させると書いてあるけど、それで不安が消えるわけがない)

(とにかくそれを読み終わった千歳は、手帳をポーチに入れる)
(そしてそれを待っていたかのように、近くの茂みがガサリと音を立てた)
っっ…な、な、なに…なに…!?
(おどおどしながら後ずさる千歳の前に、ゲームで見た記憶があるモンスターが現れた)
ひ…ぃ…!!
(その異形の姿を見て、千歳の口から掠れた声が漏れた)
わ、わ…こ、来ないで…来な、あ…ま、魔法…!
(混乱する寸前、千歳は手に持った杖を震える手に持ちなおす)
え、えっと…えっと…あ、あれ…あれ…何だっけ…
へ、変身!
(杖をかかげて叫んでみたけど、当然その言葉では変身できない)
あ、あわ、わ…そんな、えっと、えっと…もっと長い言葉で…
(今度こそ混乱した千歳の頭からは、さっき読んだ呪文は忘れ去られていた)
う、う…うわあああ!
(結局千歳は、木の杖を振り上げてゴブリンに殴りかかる)

【うん、じゃあこれで今日は終わりだね】
【ぼくは明日も19時に来れるから、また名無しさんとお話ししたいです】