>>350
(向かってきたゴブリンに、振り上げたこぶしが巨大化する)
っ…えーいっ!
(そのこぶしに殴られたゴブリンは、後ろの気に激突して倒れる)
ふぅ
(軽く息を吐いて、ゴブリンが残した宝石を拾う千歳)
あ…
(どうやらレベルがまた上がったらしく、頭の中にヒッププレスという呪文が浮かんできた)
どういう呪文なのかな…?
(真っ先にお尻で敵を叩くイメージが湧き、思わず自分のお尻を撫でてしまう千歳)
(この森の中では、ビックの呪文で巨大化した手で殴ればだいたいの敵は倒せる)
(そろそろ村に向かおうと思い始めたところで、たった今新しい呪文が浮かんできた)
(そして川の方へと歩き始めた千歳の前に、新たなモンスターが物陰から現れた)

(それはゴブリンメイジという魔法を使うゴブリンだった)
(最初は魔法を使われて慌てたけど、何回か戦っていくうちに慣れてきていた)
(魔法で戦うよりも、ゴブリンメイジの魔法を避けてからビックで殴れば倒せるだろう)
(呪文を唱えるゴブリンに向かいながら、千歳は少し迷っていた)
ヒッププレス…試してみようかな
(ビックと似たような呪文だと考えた千歳は、ゴブリンの魔法を避けてからヒッププレスで攻撃しようと決めた)
(ここまでの経験で戦い慣れしてきたからか、千歳の心に少しの油断が生まれていた)
(ゴブリンが魔法を打ってくると、千歳はそれをさっと避ける)
よし、ヒッププレス!
(勢いよくゴブリンにお尻を突き出す千歳)
(でも、それっきり何も起こらない)
…あ、あれ…?
(今千歳はゴブリンの魔力で強化を消され、ショーツも消えたお尻をただ突き出しているだけだった)
え、え…な、なに、これ…?
(裸のお尻を突き出している状況を段々と理解して、千歳の顔が真っ赤に染まっていく)

【えへへ、ちょっと恥ずかしいけど丸出しのお尻を突き出してみたよ】
【あと今日はもう時間だから、これで凍結でもいい?】
【ぼくは明日は来れないけど、明後日の同じ時間に来れるよ】
【お兄さんは明後日は時間ありそう?】