>>651
(一緒に帰りながら、アレスが夜の予定を話してくる)
うん、ぼくもあそこのお料理好きっ
(千歳は、宿屋の酒場のご飯が好きだった)
(お酒は飲めないけれど、アレスと楽しんで食事ができるだけで十分嬉しい)
(何を食べようか考えながら、千歳はアレスと並んで宿屋に歩いていく)

(それからは、魔王を倒すための準備の日々だった)
(千歳は主にアレスに手伝ってもらって、レベル上げに勤しんでいた)
(余裕があればアレスの情報収集を手伝って、色々と分析をする)
(それ以外は、余計な疲れを残さないようにゆっくりと休むようにしていた)
(1ヶ月も経った頃、さらに千歳もレベルを上げ、それなりに戦える自信もついてきた)
(アレスも千歳の成長を見て満足したのか、魔王を倒すための旅に出る事になる)

(アレスによれば、魔王の城はずっと北の方らしい)
(千歳は寒いのはちょっと苦手だけど、こればかりは仕方がない事だった)
(出発前にアレスが、忘れ物のないように伝えてくる)
うん、昨日も何度も確認したし、ぼくは大丈夫だよっ!
(笑顔で頷いて千歳は、自分の荷物をちらりと見る)
(旅の終わりまで何日かかるか分からないから、ちょっと荷物の量は多い)
(でも千歳もそれなりに鍛えてきたから、そんなに負担にはならなかった)
(街を出てから暫くは平和な道程だった)
(小さな町で休憩も取れたし、ちょっとした観光気分も味わえた)
(さらに暫く進んでいくと、やがて気温も下がり徐々に雪山が見えてくる)
(防寒具を着る千歳に、アレスが話しかけてくる)
うんっ、まずは遭難とかしないように気を付けないとね!
(アレスに笑顔で返事をすると、千歳は雪山に向かって足を踏み出す)

【ぼく温泉大好き!】
【アレスさんがいいなら、温泉でちょっとあったまっていきたいなぁ】