>>436
(少し走ったところで、今出てきたばかりの部屋の方を振り返るサラ)
(すると暗闇の中から、扉が閉まる音と鍵が閉まる音が聞こえてきた)
(そのまま少しじっとしていたが、何もなさそうなのを確認して先に進み始める)
…このまま…まっすぐで、いいの…?
(さっきは焦って走ってしまったが、この暗闇の中では壁にぶつかる危険がある)
(息を整えたサラは、壁に手を付きながら道なりに歩いていく)

(少し歩いたところで、再びさっきのような浮遊感に襲われた)
あ、う…!
(小さく呻いたサラが目を開けると、そこはまたさっきのような部屋の中)
…え…?
(焦った表情で周囲を見回すと、また扉の上に文字が浮かんでいる)
ぶ…武器…
(一層不安そうな表情を見せるサラは、部屋の中を見回して溝を見つける)
(そして無言で腰の刀を見るサラの表情が歪む)
…で…できない、よ…
(革鎧は自分で買ったものだが、この刀は死んだ父親の形見の武器だ)
(手放せと言われて手放せるほど安い物ではない)
無理!無理よ!!これを手放すなんてできない!
(部屋の壁に、天井にむかって叫ぶサラ)
ねぇっ!何が望みなの!?
私が何をしたの!?
(無機質な壁も天井も、サラの叫びに答えてはくれない)
(サラは扉のノブを掴むと、また力一杯に押し引きした)
(びくともしないとわかると、今度は手で何度も叩く)
出して!出して!!ねえっ!聞いてるんでしょう!?
私を、ここから出してよお!!
(頭の片隅では無駄だと思いながらも、サラは必死に扉を叩いた)

【もうすぐ時間なので、次の◆IG3iran4h.さんのレスで凍結にしてもらっていいでしょうか?】